由紀(yuki)クラウドワークスで動画編集の仕事を探してるけど、1本数百円の募集もあって……。これって稼げないってこと?



募集の金額の読み方と、手数料を引いたあとの手取りがわかると、どこで稼げなくなっているかがわかるよ!
クラウドワークスの動画編集は、始めたばかりのうちは稼げないと感じやすい仕事です。切り抜きやショート動画には1本1,000円前後の募集があり、受け取る報酬からはシステム利用料が差し引かれます。一覧に表示される報酬欄の金額が、1本あたりの単価とは限らない募集もあります。
公式の計算式に当てはめると、1本1,000円(税抜)の仕事だけで手取り5万円にするには、59本の納品が必要です。
一方で、1本6,000円や1本10,000円の募集もあります。こうした募集は、動画編集の経験や実績を応募の条件にしています。単価の低い仕事から抜け出すには、応募の時点で見せられる作品と実績が必要です。
クラウドワークスの動画編集が稼げないと言われる理由
クラウドワークスの動画編集で稼げないと感じる原因は、主に次の6つです。
- 1本あたりの単価が低い募集が目立つ
- 一覧の金額と1本あたりの単価が違う
- 報酬からシステム利用料が引かれる
- 募集人数の何倍もの応募が集まる
- テスト編集は本番より報酬が低いことがある
- 継続案件でも、毎月まとまった本数があるとは限らない
① 1本あたりの単価が低い募集が目立つ
クラウドワークスには、1本数百円から数千円の動画編集の募集が並んでいます。
| 募集の内容 | 1本あたりの報酬 |
|---|---|
| YouTube動画の切り抜き (サムネイル・タイトル作成込み) | 700円(税込) |
| 2分の動画のカットとテロップ | 700円(税抜) |
| 59秒以内の縦型ショート動画 | 1,200円〜2,000円 (税・システム手数料込み) |
| 1時間の長尺動画からの切り抜き | 2,000円〜3,000円(税込) |
| 25〜35分の対話形式の解説動画 | 2,000円(税込) |
※調査時点で掲載されていた募集の例です。
1本700円の切り抜きの募集は、編集に加えてフルテロップ、サムネイルとタイトルの作成まで含めた金額です。
クラウドワークスが発注者向けに公開している発注相場一覧表では、15分のYouTube動画の編集(テロップ・素材カット・SE)が8,000円〜/本とされています。募集ごとの金額の幅は大きく、同じ「動画編集」でも1本の報酬は10倍以上違います。


② 一覧の金額と1本あたりの単価が違う
仕事一覧に表示される報酬は、1本あたりの金額とは限りません。
タイトルに「1本700円」とある切り抜き動画の募集は、一覧の報酬欄では「5,000円〜10,000円」と表示されています。本文には「700円×10本=7000円」とあり、報酬欄の金額は1本あたりの単価ではありません。


1本1,200円からの縦型ショート動画の募集も、報酬欄は「30,000円〜50,000円」。報酬欄が「ワーカーと相談する」になっていて、金額はタイトルや本文にだけ書かれている募集もあります。1本あたりの単価は、報酬欄だけではわからないことがあります。
③ 報酬からシステム利用料が引かれる
クラウドワークスでは、受け取る報酬からシステム利用料が差し引かれます。料率は報酬額によって変わります。
| 報酬額 | システム利用料 |
|---|---|
| 10万円以下の部分 | 20% |
| 10万円超20万円以下の部分 | 10% |
| 20万円超の部分 | 5% |
| タスク形式の場合 | 20% |
料率は税別で、利用料には別に消費税がかかります。公式の計算例では、契約金額10,000円(税抜)の仕事で受け取る額は8,580円です。1本数千円の動画編集の契約は「10万円以下の部分」に収まるので、20%の料率がそのままかかります。


報酬を銀行口座に振り込んでもらうときの振込手数料は、楽天銀行が税込100円、他行が税込500円です。
募集によっては、金額が「税・システム手数料込み」と書かれています。1本1,200円の縦型ショート動画の募集がこの書き方で、公式の計算式に当てはめると受け取る額は936円です。
④ 募集人数の何倍もの応募が集まる
調査時点では、経験不問のYouTube編集の募集(募集5人)に47人、「初心者でも手順どおりで完成」とうたう2分の動画編集の募集(募集5人)に25人が応募していました。募集人数の5倍以上が応募していて、選ばれるのは一部です。


経験者に限った1本10,000円の漫画動画の募集にも、募集5人に対して40人が応募しています。
応募時に、過去の作品のURLや実績の提示を求める募集もあります。見せられる動画がないと、この条件を満たせません。
⑤ テスト編集は本番より報酬が低いことがある
動画編集の募集には、本契約の前にテスト編集をはさむものがあります。
1本1,200円の縦型ショート動画の募集は、初回テストが1本600円です。25〜35分の解説動画の募集では、2分程度のサンプル動画を500円で作るトライアルがあります。


⑥ 継続案件でも、毎月まとまった本数があるとは限らない
1本1,200円の縦型ショート動画の募集には「1本ごとの発注で、本数の確約はありません」とあります。1本6,000円の募集は月1〜2本、1本2,000円〜3,000円の切り抜きの募集は週1本の依頼です。
月1〜2本の依頼なら、1本6,000円でも月の報酬は12,000円(税抜)までです。
クラウドワークスの動画編集の手取りと時給の計算



月5万円くらいは稼ぎたいんだけど、何本納品すればいいの?



手数料を引いたあとの手取りで計算してみよう!
1本あたりの手取り
クラウドワークスの公式の計算式では、受け取る額は「(契約金額+消費税)-(システム利用料+消費税)」です。10万円以下の契約なら、税抜の契約金額の85.8%が手取りになります。
| 契約金額(税抜) | 受け取る額 |
|---|---|
| 1,000円 | 858円 |
| 3,000円 | 2,574円 |
| 5,000円 | 4,290円 |
| 10,000円 | 8,580円 |
※出金時の振込手数料は含んでいません。
月5万円・10万円に必要な本数
算出した手取りをもとに、目標金額に必要な本数をまとめると次のとおりです。
| 1本の契約金額(税抜) | 手取り5万円 | 手取り10万円 |
|---|---|---|
| 1,000円 | 59本 | 117本 |
| 3,000円 | 20本 | 39本 |
| 5,000円 | 12本 | 24本 |
1本1,000円の仕事で手取り10万円にするには、30日休まず納品しても1日4本近いペースになります。
1本5,000円まで単価が上がっても、手取り10万円には24本が必要です。
作業時間から見た時給
同じ報酬でも、1本にかかる時間で時給は大きく変わります。契約金額5,000円(税抜)の仕事の場合、手取り4,290円を作業時間で割ると次のとおりです。
| 1本にかかった時間 | 1時間あたりの手取り |
|---|---|
| 3時間 | 1,430円 |
| 5時間 | 858円 |
| 8時間 | 536円 |
修正の依頼が入れば、そのぶん1本にかかる時間は延びます。
クラウドワークスの動画編集で稼げるようになるための手順
単価の低い仕事から抜け出すまでの流れは、次の3つです。
- 応募で見せられる動画を用意する
- 募集文の条件に1つずつ答えて応募する
- 単価が上がる条件のある継続案件を選ぶ
① 応募で見せられる動画を用意する
動画編集の募集には、応募時に過去の作品を見せるよう求めるものがあります。縦型ショート動画の募集では「縦型ショート動画を1〜3本、URLで」と、本数と形式まで指定されています。
一方で、受けた仕事の動画を実績として見せられるとは限りません。1本700円の切り抜きの募集には「制作した動画は実績として公開することをNGとします」、1本2,000円〜3,000円の切り抜きの募集には「実績公開不可です」とあります。


実績として公開できるかどうかは、受ける前に募集文で確認できます。公開できない仕事だけを続けていると、応募で見せられる動画は増えません。受けた仕事の動画をまだ見せられないうちは、自分で編集した動画をURLで渡せるようにしておく方法もあります。
② 募集文の条件に1つずつ答えて応募する
動画編集の募集には、応募文に書く項目を指定しているものがあります。縦型ショート動画の募集で指定されているのは、名前・ポートフォリオ・1週間に対応できる本数の3つです。
1本700円の切り抜きの募集には「本内容をしっかり読まれていないと当方が判断した方は依頼をお断りします」とあります。指定を読まずに送った応募は、断られても仕方がありません。
Premiere ProやFinal Cut Proなど使う編集ソフトを指定したり、応募時に使っているソフトを知らせるよう求めたりする募集もあります。
③ 単価が上がる条件のある継続案件を選ぶ
継続案件の中には、単価が上がる条件を募集文に書いているものがあります。
- 1,200円/1,500円/2,000円の3段階で、仕上がりによって上がる(縦型ショート動画)
- 納期の速さや完成動画のクオリティで随時昇給(1本10,000円の漫画動画)
- クオリティにより単価上げを検討(1本6,000円のYouTube動画)
1本6,000円の募集には「編集時間がかかり時間単価が下がってしまう場合はご相談ください」という一文もあります。時給換算で割に合わないときは、単価を相談できる募集です。
クラウドワークスの動画編集で「やらなくていいこと」



稼げなくて焦っているときに引っかかりやすいものを、先に知っておこう!
- 仮払いの前に作業を始める
- 教材の購入や入会が必要な募集に応募する
- クラウドワークスの外で報酬を受け取る
NG① 仮払いの前に作業を始める
クラウドワークスでは、ワーカーが作業を始める前に、クライアントが報酬をクラウドワークスに預ける「仮払い」の手続きをします。固定報酬制なら契約が成立した時点で仮払いされ、検収が終わるとワーカーに報酬が渡る仕組みです。
仕事依頼ガイドラインでは、「仮払い前の作業が必要な依頼」が禁止されています。報酬が出るテスト編集も、仮払いを確認してから始めます。
NG② 教材の購入や入会が必要な募集に応募する
同じガイドラインでは、入会金やサブスクリプション料金、商品購入料金など、ワーカーが料金を支払う依頼も禁止されています。「初心者向け勉強会」などと称して、情報商材の購入やメールマガジンへの登録を目的とした動画の閲覧やセミナーへの参加を求める依頼も禁止です。
仕事を受けるためにワーカーがお金を払う流れになった時点で、その依頼はガイドラインの禁止事項にあたります。
NG③ クラウドワークスの外で報酬を受け取る
利用規約では、クライアントとワーカーが報酬を直接やり取りすることを禁止しています。クラウドワークスを使わずに直接業務委託契約を結ぶことや、その勧誘も、クラウドワークスの事前の承諾がある場合を除いて禁止です。
募集文にLINE IDやメールアドレスなどの連絡先を載せる依頼や、仕事内容を聞いても外部の連絡先に誘導する依頼も、ガイドラインで禁止されています。システム利用料がかからないからと直接の取引を持ちかけられても、応じると規約違反になります。
クラウドワークスの動画編集に関するよくある質問
動画編集の仕事はもう遅いですか?
クラウドワークスでは、調査時点でもYouTube動画の編集の募集が新しく掲載されています。1本6,000円や1本10,000円の募集もあり、仕事そのものがなくなっているわけではありません。
ただ、そうした募集は経験や実績を応募の条件にしています。
報酬はいつ、どうやって受け取れますか?
検収が終わって報酬が確定したあと、出金を申請して銀行口座に振り込んでもらいます。出金の方法は2種類あり、締め日の時点で未出金の報酬が1,000円以上あれば出金できる「随時出金」と、530円から出金できる「クイック出金」です。
クイック出金は本人確認の完了などが条件で、出金額の5.0%の利用料がかかります。報酬が確定してから出金を申請するまでの期限は180日間です。
クラウドワークスの動画編集が稼げない理由まとめ
クラウドワークスの動画編集が稼げないと感じる原因は、1本あたりの単価の低さと、報酬から引かれるシステム利用料、応募の多さにあります。1本1,000円(税抜)の仕事なら、手取りは858円です。
1本6,000円や1本10,000円の募集は、経験や実績を応募の条件にしています。実績として公開できる仕事で見せられる動画を増やし、単価が上がる条件のある継続案件に移っていくのが、単価の低い仕事から抜け出す流れです。



一覧の金額だけで決めないで、本文と手取りまで確かめてから応募してみる!

