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【例文あり】Webライターの提案文 クライアントが採用したくなる書き方

Webライターの提案文
由紀(yuki)

Webライターの案件にたくさん応募しているのですが、全然受かりません……。

緑(midori)

提案文が微妙なんじゃない?

由紀(yuki)

「提案文」、ですか?

「クラウドソーシング(クラウドワークスやランサーズなど)で全然選考に通過しない……」というケースの大きな原因のひとつは、「微妙な提案文」です。

本記事では、クライアントからみて魅力的な提案文の事例と、「受かる提案文」の書き方について説明します。

提案文とは、「磨き込むもの」です。試しては少しづつ変え、クライアントによっても書き換え、最適な文章を目指していく必要があります。

プロのライターになりたいならば、いわば効果的な「提案文ライティング」をマスターしなければなりません。

関連記事Webライターロードマップ(2024年版)

おすすめWebライティングスクール」の記事もぜひあわせてご覧ください。ただし、当サイトのポリシーとしては、無料でできる範囲でコツコツ努力することを応援しており、スクールの活用は必須でないと考えています。あくまで選択肢のひとつとして、提案する記事です。

目次

「コピペ」や「テンプレ」の提案文を送らないで!

ネットで「コピペOK」と書かれた提案文のテンプレを調べて、ほとんどそのままで送って落選していませんか?

コピペはだめです。

テンプレの提案文が送られてきたら、「テンプレできたな……」、と採用担当はわかってしまいます。

テンプレを使っている人が多すぎるためです。

提案文を毎回オリジナルで書くべき理由

まず大前提として、提案文を読むクライアントさん、採用担当者さんは、人それぞれです。性格もみんなちがいます。

そのため、「刺さる提案文」には、正解がありません

緑(midori)

つまり、細かく書かれて丁寧な提案文をじっくり読む採用担当者さんがいるかもしれないし、逆に忙しくて、短い提案文をサッと読みたいと思う担当者さんもいるかもしれないってこと。

由紀(yuki)

ネットに「通過実績あり!コピペOK!」と書かれていても、たまたま受かっただけの提案文かもしれない、と疑わないといけないかも。

また、そもそも応募者が、人それぞれ違うわけですから、誰にもあてはまる提案文などありません。あなたにはあなたの経歴や実績があり、ほかの応募者と差別化しなければなりません。

そして、案件によっても提案文を書き換える必要があります。すべての案件やクライアントに通じる型など、ないためです。

とはいえもちろん、受かる提案文の「共通点」はあります。この共通点を意識して自分流の提案文をつくるべきであり、人の提案文をそのままマネをするべきではありません。

採用担当者からみて魅力的なWebライターの提案文の例

これまで300人以上のライター採用にかかわりました。

やはり、受かるWebライターさんの提案文には共通点があり、魅力的です。

実際に採用したことがあるWebライターさんの提案文を、一部抜粋・改変してご紹介します。

※ 実際の提案文のコピペではなく、一部分のみ抜粋し、書き換えています。
おおよそのポイント把握にご参考ください。

事例① シンプルで無駄がない

シンプルな提案文の例です。

これまで◯◯◯、□□□、△△△などの記事を書いてきました。
もっと稼ぐためにスキルアップしたいと考えています。

執筆マニュアルに従い、経験を活かし、フィードバックをしっかり反映し、有益な記事を書きます。

とくに◯◯◯については経験があり、本件にお役に立てます。

ぜひ、まずは1記事お任せください!

過去に執筆した記事が以下のとおりです。

【実績記事URL 3つ】

一番のポイントは、経験から「自分がこの案件で役に立てる理由」が書かれていることです。執筆ジャンルに関連した、独自の経験があると強いでしょう。

また文章から、エネルギッシュでやる気があるライターであることが伝わるのもポイントです。

事例② クライアントが不安に思う部分をカバーしている

以下の例では、クラウドソーシングで実績数が少ない理由を書き、しっかり実績URLがあるのがポイントです。

□□□のため、(クラウドソーシング名)での実績は少ないですが、
これまで◯◯◯の記事を執筆してきました。

下記が執筆した記事の一部です(掲載許可をいただいています)。

【実績記事URL】
【実績記事URL】

納期は厳守いたします。

ご検討よろしくお願いいたします。

とくに、クラウドソーシングで採用担当者さんがライター応募する際、不安に感じるのは以下のようなポイントです。

採用担当が不安なポイント
  • 実績が少ないのは、ライター経験がまったくないからなのか?
  • 記事を早く公開したいが、素早い納品スピードでも対応してくれるか?
  • コミュニケーションが取りやすそうな、温厚な性格か?

「コミュニケーションが取りやすそうな人か」はとくに重視しています。クライアントさんによっては、「!」などを使って明るい雰囲気をアピールするのも有効です。

「!」や絵文字を使わないほうが良いケースもあるので、クライアントさんの雰囲気や性格を正しく理解して適切なコミュニケーションをはかりましょう。

事例③ 細かく情報整理してあり、採用担当者目線が意識されている

提案文の「読みやすさ」まで意識されていると、とても印象が良いです。

20XX年~より、専業Webライターとして活動しております。

<執筆経験ジャンル>
以下のジャンルで、構成作成からCMSへの直接入稿を経験しました。
・XXXX
・YYYY
・ZZZZ

<WordPressの使用経験>
WordPressの使用経験は2年以上あります。
画像挿入や文字装飾、表作成など基本的な操作が可能です。

以下テーマを使用した経験もあります。
・Cocoon
・◯◯◯
・□□□

<稼働可能時間>
週30〜40時間

<ポートフォリオ>
【実績記事URLをまとめたページ】
【個人で運営しているポートフォリオブログURL+使用しているWordPressテーマ】

この例のポイントは、<執筆経験ジャンル>などで記号を活用して項目ごとに区切っていること。

クラウドソーシングの提案文において、太字やマーカー機能がない場合はとくに、プレーンテキストで見やすくする工夫を凝らしましょう。

補足

個人で運営しているWordPressのブログに加え、使っているWordPressテーマも補足されているのも良い点。

細かな配慮ですが、「WordPressを使いこなせるか」+「WordPressテーマは何を使えるか?」は採用担当者が潜在的に気になっているポイントになります。

WordPressやテーマをうまく使いこなしているライターさんは育成コストが低くなるためです。

良いWebライターの提案文の共通点

魅力的なライターさんの提案文には共通点があります。

魅力的な提案文の共通点
  • 無駄に長くない
  • 項目ごとに整理してあり読みやすい
  • コミュニケーションがとりやすそう

無駄に長くない

洗練された提案文はとてもコンパクトで、冗長さがありません。

文章に無駄がないこと自体が、「ライティングができる人」を示唆しています。

冗長表現を避け、伝えるべき主張を的確に書くことは、Webライティングの鉄則です。

たとえば、冗長なセンテンスと、コンパクトなセンテンスを見比べるため、以下の例を用意しました。

WordPressの使用経験は2年以上あります。

WordPressは使用経験があるため私にお任せください。2021年に個人ブログを開設したときから使用しており、基本操作は問題ありません。

同じ意味なら短い方が読みやすいですよね。

提案文は、伝えたいアピールポイントをコンパクトにまとめるイメージを持ちましょう。

項目ごとに整理してあり読みやすい

先に紹介した「事例③」の提案文が、項目ごとに整理されているよい例です。

ほとんどのライターの応募文は質素で読みづらく、整理されているだけで差別化されるためです。

カッコや「■」などの記号などをうまく使ってみてください。採用担当者さんが要点をスラスラ読む手助けとなります。

■ 経歴
〜〜〜〜

■ 実績
〜〜〜〜

■ 執筆経験ジャンル
〜〜〜〜

■ WordPress使用経験
〜〜〜〜

■ 稼働可能時間
〜〜〜〜

たとえば、「実績URLだけ見たい」という採用担当者さんがいたら、「■ 実績」とある部分がひとめでわかり、すぐ把握できます。

記号とプレーンテキストだけで、どれだけ読みやすい文章をつくれるか、「文章をデザインする」こともWebライターの腕の見せ所です。

コミュニケーションがとりやすそう

コミュニケーションがとりやすそうな提案文といわれても、ピンとこないと思います。

しかし、文章には、「人柄」や「性格」といった、その人の雰囲気がにじみでてしまうものです。

もちろん、人によってどんな性格の人材を求めているかは異なるので、実際のやりとりでお互いのコミュニケーションの取り方を掴んでいくことが大切です。

オリジナルなWebライター提案文の例文と書き方

良いWebライターの提案文の共通点から、自分だけのオリジナルな提案文を作成しましょう。

案件に応募する際は、テンプレなどを用意せず、毎回イチから提案文を書くことをおすすめします。

毎日10件、20件と応募していると、提案文ライティングが染み付いてくるので、逆にテンプレがいらなくなりますよ。

めんどうと思うかもしれませんが、「ひとつひとつ丁寧に心をこめて書いて、提案の採用率を上げるべき」というのが筆者の意見です。

とはいえ、「まったくゼロから書くのは難しい」という方へ向け、例文をご用意しましたので、参考までにご覧いただき、自分流にカスタマイズしてみてください。

例文

以下が例文です。

Webライターのhikaruと申します。

本件お力になれると思い応募いたしました。

早速ですが、経歴と実績になります。

■ 経歴
(簡単に経歴。参考になるものだけ書き、参考にならない経歴は書かない。)

■ 実績
過去執筆した記事です。
・「XXXXX」(月間vol. 1280)1位
(URL)
・「YYYYY」(月間vol. 150)2位
(URL)
・「ZZZZ」(月間vol. 480)4位
(URL)

※ 検索順位は2024年8月に調査

※ 実績掲載許可を得たもののみ共有しています。

また、過去執筆した記事で実績掲載許可を得たものはすべて下記ページにまとめておりますので、ご参考ください。
(実績まとめページURL)

■ 執筆経験ジャンル
下記のジャンルについて執筆経験があります。
・XXX
・YYY
・ZZZ

■ WordPress使用経験
X年

■ 稼働可能時間
XX〜XX時

コピペしても良いですが、必ず適所を書き換え、案件ごとにアプローチを変えていきましょう。

提案文を送る前に、絶対に確認すべきポイント

提案文を書いたら、必ず送る前に何度も読み直してください。その際、確認すべきポイントは以下です。

提案文を送る前に確認すべきポイント
  • クライアントさんの名前を間違えていないか
  • 前置きが長くないか
  • 案件にあった内容になっているか

それぞれ詳しく説明します。

クライアントさんの名前を間違えていないか

当たり前と思うかもしれませんが、クライアントさんの名前を間違えないようにしてください。

まさか、と思うかもしれませんが、テンプレをコピーして応募している人は多いので、本当に名前を間違えて提案文を送ってくるワーカーさんがいます

名前を書き間違えて送るのは大きなマイナス評価をくらってしまいます。名前が間違えられた時点で、もう提案文を読む気はなくなりますので、受からないでしょう。

前置きが長くないか

クラウドソーシングで前置きの長い提案文を送るべきではありません。

前置きが長い例とは、以下のようなものです。

〇〇様

はじめまして。WebライターのA太郎と申します。

募集要項、XXXXXXXXを拝見しまして、ぜひお任せいただきたいと思い提案させていただきました。

応募要項を拝見した上で、今回の案件の目的は以下であると認識しております。

「ユーザーファーストで読みやすい記事を書く」
「売れる商品紹介文で、効果的にCVにつなげる」
「SEO、キーワードを意識した記事で上位表示を狙う」

上記は私の得意分野であり、安心してお任せいただけます。

これまでお引き受けした……(以下省略)

一見、丁寧に書かれた提案文ですよね。しかし、採用担当者さんからすると、毎日たくさんの応募者さんを比較しているので、全文を細かく読んでいるヒマがないと考えるべきです。

採用者が効率よくライター選定をするには、ライターの実力、つまり経歴と実績記事をすぐにみたいはずです。

前置きはほどほどに、要点をおさえて実績をアピールしていきましょう。

案件に合った内容になっているか

毎回オリジナルの提案文を書くのをおすすめするのは、実績や経験を案件テーマにあわせるべきだからです。

たとえば、以下の例をご覧ください。

電子書籍のWebライティング案件に応募する場合

私は過去、以下の電子書籍を利用してきました。

・コミックシーモア
・まんが王国
・ebookjapan

また電子書籍サービスを選ぶ際、実際に比較検討し、良かった点や後悔した点があるため、執筆においては独自の観点でのアプローチも可能です。

上記の経験をもとに、電子書籍メディアでの執筆経験もございます。

・「XXXX 評判」検索1位
・「YYYY 解約」検索2位

緑(midori)

電子書籍系の記事を書くなら、実際にいくつかサービスを使ったことがある人にぜひ執筆をお願いしたいよね。

由紀(yuki)

実際の検索順位が載っているのも、実績があり信頼できそうな印象です……!

テンプレ提案文で送っている応募者もたくさんいる中で、このような経験・実績のアピールは差別化ポイントとなります。

提案文は手紙である

最後に、Webライティング案件への応募で提案文を書く際、大切にしてほしい心持ちのようなものがあります。

「提案文は手紙である」

誰かに手紙を書くとき、テンプレートで送るでしょうか? 多少、あいさつの書き方や締めの言葉を調べるかもしれませんが、その程度だと思います。

手紙の中身は普通、相手の気持ちを考えながら、心をこめて自分の言葉を書きますよね。

案件応募における「提案文」についても、「読む相手」がいることを忘れてはいけません。

手紙のように、「相手がこの文章を読んでどう感じるか?」を常に意識しながら、心をこめて提案文をつくりあげる必要があります。

読み手に刺さる文章を書く、というのはライターの本分です。

ぜひ、たくさんのライター案件に応募して、提案文を磨き込んでいってくださいね。

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